「私は選ぶ―」
目の前を、スピードに乗った車が通り過ぎていく
夜の幹線道路を走る車
色がない
また一台、通り過ぎる
私は飛び込まない
この瞬間、私は生きることを選んでいる。
眼を閉じる
飛び込む
弾ける
そのあとは・・・・
真っ白?
真っ暗?
どっちだろう?
多分、真っ暗だと思うけど、まだ試していないから
わからない。
眼を開ける
また車が通る。
「人殺しの機械」
こいつは、今日も誰かを殺している。
この場所を、一歩踏み出せば、私もその一人になる
だけど、まだダメ。
私は選んでいる
何度も何度も何度も・・・